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妖怪うぃき~現代にも現れる妖怪達~

妖怪……いるんですよ、現代にも。現代で起きた、妖怪達の目撃情報を紹介いたします。

放置しすぎて更新する気概も無いので、図鑑の方に統合し始めてます。過去の記事も一部図鑑へと移しているので、妖怪うぃき的妖怪図鑑の方へお越しくださいませ。

化け狸と妖怪変化

どんな妖怪にも化けちゃえそうな狸さん。

ここらでちょいと化け狸について真剣に調べてみようかと思い立ちましたので、化け狸特集の項とさせていただきます。

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↑は鳥山石燕の描いた「狸」。実に愛らしいですね。

ところで、ムジナ、っていうのが何を指すかご存知でしょうか?

実はムジナは思いの外やっかいで、地域によって指し示す動物が違うんですよね。地域によってはタヌキであり、ハクビシンであり、アナグマでもある。ですから、ムジナ=タヌキと決めつけるのはダメなんですね。知りませんでした。

 

さて、タヌキで有名と言えばやっぱり四国の隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)。

絵がなくて申し訳ないのですが、とにかく808の狸を従えていて、更に四国最強の神通力を持っていたとか。八百八狸としての名も有名です。

四国はなぜか狸の聖地となっていて、タヌキ伝説がとにかく多いです。弘法大師(空海)が狐を四国から追い出して狸の楽園にしちゃった――なんて伝説もありますし、隠神刑部以外にも香川県の「屋島の禿狸(やしまのはげたぬき)」もいます。このハゲさんは平成狸合戦にも出てきてます(あの長老的爺さん狸です)。

なんで四国はそんなにタヌキパラダイスなのか? という原因についてもちょっと調べてみたんですが、確かに狐の数は少ないらしいものの、四国だけでなくタヌキが依然多い地域は他にもありますから、よくわからなかったです。

もしかしたら、仏教伝来によって稲荷信仰が加速し、タヌキがそれまでの勢いを失ったことと関係してるかも知れません。四国はキツネが極端に少なかったから信仰対象がタヌキのままでいられた――とかね。憶測でしかありませんが。

 

因みに、日本で最大の狸合戦もやっぱり四国で起きてます。

詳細は長くなるので省きますが、今の徳島県で、金長狸軍と六右衛門狸軍が死闘を繰り広げたのです。最後に仲裁したのは屋島の禿狸だったとか。

 

四国ばかりが名狸を生んでいるわけではありません。

僕が個人的に好きなのは、豆狸(まめだぬき)。

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これは『絵本百物語 』に出てくる、竹原春泉の描いた豆狸です。

豆狸は、陰嚢で丸々家を作ってしまい、俳諧師を招いて一緒に歌を詠んだというエピソードを持っています。結局最後はバレちゃうのですが、その時に詠んだ歌が面白くって俳諧師は書き残したんだとか。

でもタマブクロの中で俳句って……臭くないんですかね?

 

――ではここで豆狸だけに豆知識を。

いつだって玉袋ビヨーンなイメージの狸さんですが、これは一体なんでなのか?

どうやら狸の皮というのは、昔から金細工にて金を伸ばすのに適していたらしいんですね(wiki情報)。その金を伸ばすのが得意、というところから今のキンタマタヌキなイメージは固まっていったらしいです。上記の事が理由で「金に関する神様」としての一面もあるようで。金細工様様、金細工でタマタマなわけですね。

 

他に有名なタヌキさんと言えば、ぶんぶく茶釜の狸さん。

あれは――

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茂林寺の釜(もりんじのかま)がモデルと言われています。

この釜は、いくらお湯を汲んでもなくならない摩訶不思議な釜でしたが、やっぱり最後は尻尾出してバレちゃうんですね。 タヌキさんってなんだかそういう詰めの甘い所が可愛らしくっていいですよね。

あと、キツネと違ってあらゆる物に化けてるのもタヌキさんの凄い所。やっぱり化けスキルはタヌキさんの方が上なんでしょう。

 

最後に紹介するのは、化け狸の中でも一際化け上手な芝右衛門狸(しばえもんだぬき)さん。

 

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春泉の描いた絵には、犬に襲われる老人が描かれています。

これは芝右衛門という人に言われて古狸が化けたんです。この古狸は教養もあり、芝右衛門さんだけでなく、色々な人に好かれたんですが、見世物を見に行った帰り道、犬に襲われて死んでしまったのです。しかし年期の入った古狸は、死んでからも一か月近くは化けた人間の姿のままで居続けたそうです。

 

この芝右衛門狸のお話は、絵本百物語での話。芝右衛門狸の伝説は各地にあり、どの伝説にも「見世物」と「犬に殺される」件が出てきます。まだ勉強不足なので解りませんが、きっと見世物の芝居と関係していた狸で、結末だけは一緒、ということは読み取れますね。

芝右衛門狸は、絵本百物語の話をモチーフにして京極先生が巷説百物語内で書いてました。今思えばよくできてます。妖怪カラクリ仕立てにしちゃうんだからやっぱり京極夏彦という人は恐ろしい。きっと老いたら水木しげる先生同様妖怪化するに違いないです。

 

そんなこんなでタヌキさんのこと一杯書いてきましたが、もう若干眠いので、狸囃子として有名な「証城寺の狸囃子」を口ずさみながらお別れしたいと思います。

 

しょ! しょ! しょーじょぉじッ!

しょーじょーじぃのぉ に、わ、は!

ッ! ツ! 月夜ッ!

みぃぃぃぃぃぃぃぃんな出て 来い! 来い! 来い!

おいらの友ちァ

ポンポコポンのぉ ポンッ!

 

↑一応「た」抜き。