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妖怪うぃき~現代にも現れる妖怪達~

妖怪……いるんですよ、現代にも。現代で起きた、妖怪達の目撃情報を紹介いたします。

放置しすぎて更新する気概も無いので、図鑑の方に統合し始めてます。過去の記事も一部図鑑へと移しているので、妖怪うぃき的妖怪図鑑の方へお越しくださいませ。

妖怪使いの手記「野衾編」

後世の妖怪使いに向け、私が培った妖怪使いとしての経験と知識をここに纏める。願わくばこの書に依って多くの新しい妖怪使い達が、己が道を誤らずに邁進出来る事を、また、妖怪に対し傲る事無く共生し続けてゆける事を。

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野衾(のぶすま)

 

妖怪使いの諸君らはまず必ず備えておきたいのが野衾である事は心得ている事と思う。もし野衾の名も知らぬ者があれば妖怪使いへの道は諦める事を勧める。

野衾は時に蝙蝠、時にムササビと諸説論じられるが、妖怪野衾としての効果を発揮出来るのであればどちらでも良い。

野衾は、「対象の目を塞ぐ」という極めてシンプルな用途を持つ妖怪であるものの、人間にとって視界を奪われるという事は恐怖心をいとも容易く増大することのできる方法であり、それがまた野衾を基礎中の基礎の妖怪と位置付けている事の最たる要因ともなっている。

ただし、野衾を自在に操る事は容易では無く、手懐けるのには相応の時間と手間が掛かる。しかしこの事が妖怪使いを安易に目指そうとしている者をふるい落とす役目も担う為、やはり野衾はまず最初に通るべき道と言える。妖怪使いの道は巷間で囁かれる程易しいものでは無い。

 

野衾を操る上で諸君が最も苦戦するのが「集団の中の一人を目掛けて野衾を仕掛ける場合」であることは古今変わらぬものと思う。かく言う私も未だ仕掛け損じる時がある。

これを完全に熟す事は甚だ難しい。そこで逆に「最大限仕掛け損じる事を減らす」ように意識する必要がある。

第一に日頃の野衾との訓練であり、次に野衾と操り手の状態、最後に天候の確認。これらの内どれか一つでも欠けていれば、それは間違い無く失敗へと繋がる。しかし傲る事無く精進していれば、上記の事全ては当然熟せるものになる筈だ。それでも尚野衾を完全に操ることは出来ない辺り、この妖怪の意地すら感じる。

 

繰り返しになるが、妖怪使いになるのは容易では無い。一流の妖怪使いであり続ける為にも、既に野衾の扱いに慣れている者とそうでない者の両者に、改めて野衾の鍛錬に臨み、原点回帰してもらいたい。きっとそれは初心を思い出すだけでなく、新たな何かを諸君らに齎すものと信じるからである。

過ぎ去った場所も、再び訪れれば異なるものが見えてくるということを忘れずに励んでもらいたい。