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妖怪うぃき~現代にも現れる妖怪達~

妖怪……いるんですよ、現代にも。現代で起きた、妖怪達の目撃情報を紹介いたします。

放置しすぎて更新する気概も無いので、図鑑の方に統合し始めてます。過去の記事も一部図鑑へと移しているので、妖怪うぃき的妖怪図鑑の方へお越しくださいませ。

三つ目入道に新体験させてやった

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三つ目入道(みつめにゅうどう)

 

したたかタカシだぞ。

逆から読んでみ?

 

 

なんにもならねーから。

 

 

ここで書いてきたお陰で、ずいぶん俺に取り憑く妖怪も減ってきて肩こりが解消されてきたぞ。ありがとな。

でも全ての俺に憑いてる妖怪を祓うにはまだまだまだっぽいんだよ。なんでかっていうとな、たまに増えてるンだよな。

確かに相変わらず俺には妖怪が見えちゃうから、ウザい奴にはちゃんとウザいって言うし、邪魔な奴はどけるし、そこは人間に接する時と変わらずにやってるんだが、妖怪にもネチネチと怨んでくる奴が多いんだよな。そこも一緒だぞ、人間と。

 

そんなんだが、とにかくちまちまと一匹ずつ紹介して、みんなに認知させて追っ払うわ。

 

 

今日は去年の秋に俺の部屋で遭った妖怪のこと書くぞ。

 

もう有体にそのまんま書くと、朝起きたら枕元におっさんの妖怪が胡坐かいて座ってた。

で、そのおっさんには目が三つあった。三つ目入道ってやつだな。

なんかもう朝からゲンナリだったわ。清々しいはずの目覚めがニヤけたおっさんの妖怪でぶち壊しだよ。てか何で妖怪ってニヤニヤしてるヤツ多いんだろな。キモイよな。

「……あの、ここ俺の部屋なんですけど」

って、ひとまず普通に丁寧に注意してみた。けど思った通り無視された。妖怪って常識ねぇヤツも多いからな。まぁ慣れてるけど。

 

――これがその朝だけで終わる話ならよかったんだけど、帰って来ても普通に同じトコにいるんだよ。どうして欲しいんだ? って思ったね。

だからって三つ目のせいで俺の聖なる時間壊されんのシャクだから、俺も無視して普通に過ごしたんだわ。けどやっぱり落ち着かない。これが美人な妖怪なら話も違うんだろうけど、目が三つあるおっさんに居座られたらそりゃ落ち着くわけないよな。

試しにさ、「そこ掃除するんですんません」って言いながら強引にタックルしてみたんだよ。でもビクともしねぇの。ただ三つの目で俺の方見るだけ。はぁ? って感じだったよ。

俺もいつも通り三つ目に怒りが込み上げてきたから、三つ目のおっさんの背中に寄りかかって漫画読んでやった。けど怒りもしねぇの。

そんな風に過ごしてて、ふと思いついたんだ。

――ステレオグラムって知ってるだろ?

目が良くなるとかって言われてる、飛び出て見える絵のやつ。寄り目にしたりして見るアレだよ。

俺、そういうの好きで、視力回復も兼ねて数冊持ってたんだわ。

で、思ったのが、「目が三つあったらめっちゃ飛び出て見えるんじゃね?」ってこと。

おっさん、オデコのとこの目が充血してきちゃってたし、多分疲れてんだろうなぁ、なんていう俺の優しさでもあったわけよ。早速、俺はおっさんの目の前にステレオグラムの絵を開いて見せたんだよ。

 

何が起きたと思う?

マジで萌えたぞ。

おっさん、すぐに飛び出て見えたんだろうな。なんか手を伸ばして触ろうとしてんの。かわいーよな。

俺も嬉しくなって、色んなページの絵を見せ続けてやったんだ。多分一時間ぐらいずっと。

そしたら急に三つ目のおっさん、目を全部閉じて開けなくなっちゃったんだよ。

まさかの三つ目入道眼精疲労だな。

俺もちょっと悪かったと思ったから、その日は止めてやったんだ。

――次の日、もうおっさんの姿は無かったな。なんでだろな。

 

この三つ目入道の件に関しては、いつものウサンクサイ霊媒師も呆れてたな。

「素直に驚いてあげればいいのに……」

なんて言われたわ。

確かに、「うわぁ!」とでも言ってやればすぐに消えてくれたのかもな。そういう妖怪多いからな。でも別に驚けない状況だったんだから仕方ねぇよな。いっそ三つ目のおっさんが可愛いクマのTシャツでも着て出てくれれば、違う意味で「うわぁ……」って言えたかもな。

で、やっぱり三つ目のおっさんも俺を恨んで憑いてるらしい。理由がマジでわかんねぇ。むしろいいことしてやったはずなんだけどな。

一応、俺の中での答えは、「目薬を貸してあげなかったから恨まれた」だ。でもさ、目薬ってあんまり人に貸したくないじゃん? ましてやそれが妖怪なら尚更だろ?

不法侵入して、俺の大切な時間奪って、目にいいことしてやったのに俺を恨む。妖怪ってほんと自己中だよな。

でも最近気付いちゃったんだが、妖怪に遭うのってちょっと嬉しいんだよな。普通の人はできない体験なわけだろ?

ただ、だからって何でも許されるわけじゃねぇから、俺は絶対に間違ってない筈だ。こんなに魑魅魍魎にまでフェアな人間っていないと思うぞ。