妖怪うぃき~現代にも現れる妖怪達~

妖怪……いるんですよ、現代にも。現代で起きた、妖怪達の目撃情報を紹介いたします。

放置しすぎて更新する気概も無いので、図鑑の方に統合し始めてます。過去の記事も一部図鑑へと移しているので、妖怪うぃき的妖怪図鑑の方へお越しくださいませ。

妖怪内輪話~お歯黒×いやや×のっぺらぼう~

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お歯黒べったり

 

お歯黒「ちょいと! まだのっぺらは来ないのかい?」

 

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否哉(いやや)

 

否「まだ来ないねぇ~。この喫茶店にはよく来てる筈なんだけどねぇ」

 

お歯黒「よく来る? ハン! 珈琲飲む口も女物色する目も無いくせに何しに来るってンだい!」

 

否「さぁねぇ。――あぁ、噂をすればのっぺらぼうだい」

 

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のっぺらぼう

 

のっぺら「……」

 

お歯黒「アンタ! 待ち合わせに遅れて来たんだ、侘びの一つぐらいしたらどうだい? 何とか言いなッ!」

 

のっぺら「……」

 

お歯黒「頭掻いたって許しゃあしないよ!」

 

否「まぁまぁお歯黒さん。この男は口も無いもんで喋れんのじゃないかね?」

 

お歯黒「フン! 一体何でまたこんな男まで呼んだのさ否哉婆さん」

 

否「婆さ……。老いてるのは顔だけなんだけどねぇ。――なんで呼んだって、そりゃお歯黒さんとワタシと同じ種類の妖怪だからじゃろうて」

 

お歯黒「ああそうだったっけね。けどもこんな顔無しと同類だなんて否だよぉ」

 

否「お歯黒さんも口しかないけどのぉ」

 

お歯黒「あら言うねぇ婆さんや。アタシはこう見えても何人もの男に抱かれてきてるんだ。それで最後にアタシのこの顔でニヤァってしてやるのさ。キャハハハハ! どの男も腰を抜かせて逃げていくのさぁ!」

 

否「まぁワタシのスタイルにゃぁ到底敵わんがの」

 

お歯黒「は?」

 

否「お歯黒さんは正直ちょいと腹が出過ぎちょる。その点ワタシは完璧じゃ。だから助平な男がひょいひょい寄ってくる。そいで――ばぁ!――じゃ」

 

お歯黒「その皺々で品の無いババア面で脅かすんだね」

 

のっぺら「……」

 

否「品の無い? この平成の世にお歯黒なんてし続けとるお前さんにだけは言われたくないのぉ」

 

お歯黒「丁度いいじゃないか! 今日集まったのもどうせ誰が一番脅かし上手とかなんとかってまたやりあおうって魂胆だろぅ? やろうじゃないのさ!」

 

否「随分自信ありげじゃのぉ。あんたじゃワタシどころかのっぺらぼうにすら勝てないンじゃないかぇ? キシシシ」

 

のっぺら「……」

 

お歯黒「ちょっと顔無し! あんたさっきから何こそこそ書いてンだい?」

 

否「そりゃあ何も言えないんじゃ筆談でもするしかなかろうに。可哀相だよぉ。どれどれ、ワタシが読んであげるさ」

 

のっぺら「……」

 

否「えぇっと……隣の席に鵺さんがいるのでもう少し小声で……」

 

お歯黒「エッ⁉」

 

否「……どこだい? 鵺さんなんかいないじゃないかぇ」

 

お歯黒「ふぅ。鵺さんにこんなアタシの悪態見られたらオシマイだからねぇ。全く、心臓が止まるかと思ったよぅ。ちょっとのっぺら! ……あれ?」

 

否「……いつの間に逃げたのかね?」

 

お歯黒「あのトコロテン男ッ! 脅かした挙句に消えるなんてまるで性質の悪い餓鬼じゃないかぃ!」

 

否「やれやれだねぇ。結局のっぺらぼうには敵わないってことかね」

 

お歯黒「キィィィィッ!」