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妖怪うぃき~現代にも現れる妖怪達~

妖怪……いるんですよ、現代にも。現代で起きた、妖怪達の目撃情報を紹介いたします。

放置しすぎて更新する気概も無いので、図鑑の方に統合し始めてます。過去の記事も一部図鑑へと移しているので、妖怪うぃき的妖怪図鑑の方へお越しくださいませ。

秋の妖怪防災運動 ~火の用心~

秋である。

食欲の秋、読書の秋、ほしのあき。世界には「秋」になると活性化すると言われる様々なモノが存在している。

それは妖怪の世界でもまた然り。秋は特に「怪火」の類に注意しなければならない。

今日はこの項を借りて、秋の妖怪防災運動と題し、これから特に気を付けるべき火の怪異、妖怪を紹介していくので、ぜひ実生活でも注意して欲しい。

 

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天火(てんか・てんび)

 

この天火は、昼だろうと夜だろうとお構いなしに現れる。主に現れるとされるのは夏なのだが、台風のように季節をずらして現れることも多々あるので油断しないでもらいたい。天火を見分けるのは、音だ。どの目撃情報でも大きな煩い音を立てている――とあるので、大きな音を立てる火を見たら天火だと思って間違いないだろう。対処方法も沢山あるものの、全てが「一説」に過ぎない。ただし共通しているのは、消そうとするのではなく、追い払おうとすることなので、水等をかけずに追い払う努力をすれば撃退できるだろうと思われる。

 

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不知火(しらぬい)

 

海に関わる仕事をしている方は不知火に要注意して頂きたい。――と言っても不知火自体は特に人に危害を加えたりはしないので、もし発見してしまっても無視することだ。というよりも、不知火は遠くにしか発見できない筈だ。変に追いかけようとして別の事故を起こしてしまうような間抜けな事だけは避けなければならない。

 

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狐火(きつねび)

 

人気の無い場所で怪しい火を見つけた場合、狐火である可能性が高い。これはキツネのイタズラである場合がほとんどなので、慌てずに対処して頂きたい。大抵の場合、こちらの存在に気付けば驚いて消えてしまうのだが、もし追いかけてくるような場合は、人間の威厳と威信を込めた蹴りを喰らわせればすぐに消えてしまう。重要なのは恐れずに蹴りを放てる勇気を持つことだろう。

 

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古戦場火(こせんじょうび)

 

この古戦場火は、見られる地域は限定的であるものの、火よりも別の恐ろしさがある。名の通り古戦場で散った亡霊達が火となって現れるもので、時にそれは火の形ではなく人の姿にもなると言われている。これも害は無いものの、純粋に不気味である。古戦場火が多く見られるのは、戦国時代最後にして最大の合戦、大阪の陣での天王寺岡山合戦があった大阪市。もし古戦場火に出会ってしまったのなら、念仏でも唱えながら通過すればいいだろう。尚、念仏は必須では無い。

 

 

――鬼火や怪火については、科学的に解明できるとの声も多くある。

確かに、死体が発酵する際に生じるリン酸というものが発光現象を起こす事は事実であり、その現象を「怪火」と見てしまったものもあるのだろうとは思う。

しかしながら、それだけでは十分に説明しきれない怪火が数多く存在するのもまた事実。ではそれらは何なのか?

正直なところ、私はそういった事を考える人間が嫌で仕方がない。

なんなのか?

「妖怪だ」と古くから人々が言い伝えているではないか。

しかし人々は、

「いやいやそういう事ではなくて、一体それらは何なのか?」

と繰り返す。キリが無いのだ。それらは妖怪でしかないのだから。

妖怪だと言ったら妖怪だ。妖怪だ。妖怪だ!

 

――秋である。

熱くなった頭を冷やし、今一度世界を眺めてみるといいだろう。

そこに飛び交う怪火・鬼火に注意しながら、深まる秋と、待機する冬に想いを馳せて、怪火を捕まえて焼き芋――というのもいいかも知れない。

ただし、怪火の類は基本的に「火」に見えるが熱くはないのがほとんどだ。

燃えているように見えて、冷めている。

なんと儚き妖怪の姿だろうか。

 

み吉野の 山の秋風 さ夜更けて ふるさと寒く 衣打つなり

参議雅経