妖怪うぃき~現代にも現れる妖怪達~

妖怪……いるんですよ、現代にも。現代で起きた、妖怪達の目撃情報を紹介いたします。

放置しすぎて更新する気概も無いので、図鑑の方に統合し始めてます。過去の記事も一部図鑑へと移しているので、妖怪うぃき的妖怪図鑑の方へお越しくださいませ。

警察と妖怪 #1 ~公安部と鵺退治~

警察と妖怪との関係について、知人の里中に依頼され調べた結果を書き記します。私の名前は、この記事の内容が非常に機密性の高いものであることから伏せさせて頂きます。ご理解下さい。

里中は「妖怪関連の現場には必ず警察が来る」「妖怪が原因となった事件、事故はなぜか公にされず、規制がかかっている可能性がある」「警視庁がわざわざ管轄外の道府県にまで足を伸ばしていることから、警視庁内に特殊な機関がある」――等の、到底簡単には信じられないような、オカルト染みた事を私に伝えました。当初は真面目に調べる気など無かったのですが、仕事の傍ら里中からの依頼もこなそうと知り合いの警察官等に聞き込みをしていくにつれ、面白そうな事がどんどんと出てきたのです。

特に、警視庁に勤めている現職の警察官の友人との話が興味深いものでした。

酒席にて警視庁勤めの友人に聞いたところによると――

 

・数年前、「夜鳴き退治」というよくわからない作戦が公安部との合同で行われた。

※公安部は、警視庁のみに存在する機密性の高い機関で、多くが謎に包まれています。また、一般の警察官との合同作戦等は極めて稀なことらしいです。

 

・夜鳴き退治作戦は、その全容がほとんど伝えられず、公安部の補佐をしろという指令しかなかった。

 

・夜鳴き退治作戦に参加した警察官の人数は数百人だった。

 

この話を聞いていた私はピンと来たのです。夜鳴き……「夜に鳴く」という漢字で有名な妖怪……。それは、伝説的とも言える大妖怪「鵺」ではないか? と私は思ったのです。

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鵺(ぬえ)

 

鵺は、平安時代源頼政によって退治されたとされています。

それがまさか現代でも……。

酒が回り、饒舌になった友人は「夜鳴き退治作戦」の詳細を語りました。ざっとその内容をまとめます。

 

――夜鳴き退治作戦は、深夜に山梨県の山中で行われた。その場に派遣された多くの警察官はこれから何が起きるのかが全く解らず、戸惑っていた。陣頭指揮を執っていたのはマスクで顔を隠した数人の男だった。その男達の指示に従い山中に踏み込み、ただ黙々と歩かされた。

先頭を歩く男の一人が「いた!」と叫んだが、友人には何も見つけられなかった。そして、山全体に響くほどの大きな鳴き声が(不気味な、高音と低音の混ざった音だったそうです)聞こえた。

現場は途端に慌ただしくなり、マスクの男達の指示で様々な方角へ警察官達は走らされた。――が、数時間後に何の成果も無かったらしく撤収の指令が下った――

 

そして友人が最後にポロっと言ったのですが、「絶対に他言無用」と何度も念を押されたそうです。私には簡単に言ってくれましたが。

 

この友人の話をきっかけに、私は里中の疑っていた「警察と妖怪の関係」について強く興味を持つようになりました。特に、「公安部」という未だ謎の多い機関が関わっているということが私の少年時代のままでいる心の一部を刺激したのです。さらに伝説的妖怪「鵺」をほのめかす作戦。

――しかしただ面白がるだけではこの件を真剣に依頼してきた里中に申し訳がつきません。オカルトをリアルへと変える必要があります。私はあらゆるコネクションを使い、まずは警察内に本当に妖怪関係の機関が存在するのかどうか? の調査を始めました。

 

最初に、里中から聞いていた噂の検証をしました。

猿猴という妖怪について里中が取材した際、取材対象の男性が「警視庁の生活安全課に秘密の組織がある」という噂があると言っていたそうです。私は何度も警察に電話し、その事実を確認しようとしましたが、当然のことながら「そんなものは存在しない」との答え。ただ、生活安全課では過去に何度も妖怪をキャラクターとしたキャンペーンを行っているらしく、それと混同しているのでは? とも言われました。この噂については、警察側の言うとおりの誤認である可能性が高いと私も判断しています。

しかし、猿猴の記事と、鎌鼬関係の記事にもわざわざ東京から来た警察官という同一の証言が見られます。とすると、やはり東京の警視庁にしか存在しない「公安部」が、鵺の件を踏まえて考えると怪しいような気がするのです。

 

次回までに、もう少し踏み込んだ「公安警察」の歴史から、妖怪との関係性を洗ってみたいと思っています。