妖怪うぃき~現代にも現れる妖怪達~

妖怪……いるんですよ、現代にも。現代で起きた、妖怪達の目撃情報を紹介いたします。

放置しすぎて更新する気概も無いので、図鑑の方に統合し始めてます。過去の記事も一部図鑑へと移しているので、妖怪うぃき的妖怪図鑑の方へお越しくださいませ。

結婚式という絵空事が身近になったこの現実~妖怪結婚してぇよぉ~

先日、初めて友人の結婚式に行ってきました。

なんというか、「結婚」なんて言葉がどこか違う国の言葉のように感じていた幼かった日々に対し、随分と近い存在にソレがなってしまったのを感じます。

もはや結婚するということがどういうことなのか? などという議論は哲学的になってしまうでしょうし、深く考えるのは得策ではないのでしょう。

しかし、披露宴の新郎新婦はとても幸せそうでした。

生々しい話も聞いていましたから、あの凝縮された数時間に数百万円ものお金がかかっていることも知っていました。花を変えるのにも、司会者選びにも、料理一品一品にも細かなお金がかかっている。

なんだかおもしろく感じたのが、それら全てのお金や手間が、とどのつまりは結婚式を開こうとした新郎新婦二人の「幸せ感の演出」の為にあるということです。

なんという盛大で豪華なオナ〇ー。

例えばそれは、中学生のカップルが、付き合っていることを周囲にアピールしたいがためにわざと仲良く手を繋いで歩く――それの世間公認バージョンではないかと思うわけです。違うかもですけど、今なんかそう思ったんです。

もう話を脱線させまくりますが、その二つで大きく違うところといえば、手間とお金がかかっている事だけな気がします。

ならば、です。

中学生の二人が、数百万円をかけ、「私達、付き合ってます」を宣言するための式を開いたとしたら……。

あ、気付きました。年齢も大事ですね。中学生のくせに! って言われちゃいますね。

とにもかくにも、「お前はまだか?」「挙げるならどこだ?」等の話を至極真面目にするようになってしまった僕らは、もうあの頃の「子供」のフリをするわけにもいかない年齢になってしまっているのでしょう。アぁ切ない。

因みに、また数か月後に結婚式がありまして、それは僕の親友とも呼べる人物の式です。先日再会した際、スピーチを頼まれてしまいまして、数か月間は眠れぬ夜が続きそうです。

 

「ご紹介に預かりました、妖怪ぶち壊しに御座います。

この度は盛大なるリア充成就式に呼んで頂き、爆発しろ、爆ぜろと言った想いでいっぱいで御座います――」

うん、なんとかなりそうだぜ!

 

さて。結婚式の二次会にて、僕は恐ろしい現実を知りました。

たまたま席が隣になった女性。この方はもうじき結婚するらしいのですが、その方に「明日もお仕事ですか?」と聞かれた際、僕は正直に「えぇ。バイトです」と答えました。するとその女性……

 

(゚Д゚)は?

 

という顔をしました。

あぁ……そうだよね……普通……仕事だもんね……。

「あ、あのですね、僕だって社会人してたこともありましてですね、別に今もですね、好き勝手やるのが信条でしてね、それ故に進んでこんな生活してるだけでしてね、何もそんなに驚かなくったってですね、恋人もおりますしですね、結婚だって立派にしてやろうと思いますしですね、お金はありませんし安定とは日本とブラジル程に程遠いような気がしなくもないですけどね、それでもやっぱりきっといつかは大成しますし、そもそもですね、あなたですね、無礼じゃないですか! そうだ! 無礼だ! いくら酒が入ってるからってそんな顔しなくたっていいじゃないか! あれか? フリーターはオワッテルのか? 何がいけない? 労働時間も変わらないんだぞ! 保証? 保険? 安定? クソくらえだ! そうか! 知ってるよ! 大体知ってるよ! ウソツキさ! 安定が喉から手が出る程に欲しいさ!!

アァ神よ! あなたはなんと慇懃無礼な生物を御創りになったのか!! この女は! そう! 女! この女が私を苦しめたのだ!」

――のようなドストエフスキーばりの混沌とした言い訳を飲み下し、僕は涙をハンカチで拭ったのです。

 

しっかりと巷で囁かれる結婚式に潜む妖怪「結婚してぇよぉ」に憑りつかれた僕は、自らの現状を嘆いているわけであります。

この妖怪、式に参加したほぼ全ての者に憑りつくらしいのですが、すぐに消えてしまうとのこと。丁度結婚する友人が増えてくるこの年齢。しばらくはこの妖怪に憑かれながらの日々が続きそうです。

対処する為には大量のお札(おふだ)――ではなく、大量のお札(おさつ)が必要なようで……悶々鬱々