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妖怪うぃき~現代にも現れる妖怪達~

妖怪……いるんですよ、現代にも。現代で起きた、妖怪達の目撃情報を紹介いたします。

放置しすぎて更新する気概も無いので、図鑑の方に統合し始めてます。過去の記事も一部図鑑へと移しているので、妖怪うぃき的妖怪図鑑の方へお越しくださいませ。

目に見えるモノが真実とは限らない「赤ゑいの魚」

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赤ゑいの魚(あかえいのうお)

 

クオリアという言葉を聞いたことがあるだろうか?

クオリアの謎は、どれだけ科学が発達しても絶対に解明できないと言われている。

クオリアとは、すなわち「質感」である。例えばあなたが今見ているこの文字の色。これは恐らくは黒だ。しかし、「黒」という色を必ずしも皆が同じ色で見ているとは限らないのだ。簡単に言えば、あなたが黒だと思っている色は、ある人には「赤」という色に見えているかも知れないということだ。黒い字。黒い髪。黒い墨。あなたに見えているこの色は、他の人には違う色に映っているかもしれない。そして、個々人に見えている色のクオリア(質感)を証明、説明することは絶対にできないことなのだ。詳しく知りたくばこちらを。

我々が当たり前だと思っていることなど、その程度のこと。脆く、儚く、また曖昧な基盤の上に科学等の言葉を借りて「堂々と居座っているように見せている」に過ぎないのだ。

 

次に我々が見ているモノ、映像そのもの。

これは単に脳が構成し、再生された映像に他ならない。目が直接世界を見ているわけではない。目はあくまでも情報を入力する装置に過ぎず、脳がそれを仲介、再構成し、「見えたモノ」として出力している。つまり、極端に言えばそれは録画された番組放送を見ているのと大差ないのだ。

また、脳には便利なフィルターが多数搭載されている。あなたが絶対に見たくないもの、潜在的に拒絶しているものは、「見えない」場合がある。そこにあるのに、見えないのだ。

そのように、ただでさえ「完全」とは言い難い我々の視野というものは、更に細かな要因で大きく精度を欠く。思い込み(先入観)、感情の起伏、疲れ等々……。

 

赤ゑいの魚という妖怪がいる。

その妖怪は巨大で、まるで赤い島のように見える。

誰もが、それは島だと思い込んで上陸する。いや、赤ゑいの魚の背中に乗る。

巨大過ぎるから。非常識だから。見たことが無いから……。

しかしそれは動く。

一晩の内に、海中深く潜って行く。

人々は騒ぎ、それが天変地異だの幻だのと騒ぎ立てる。

しかし、赤ゑいの魚は最初から最後まで赤ゑいの魚であり、最初から最後までそこにいたのだ。

「あれは巨大なエイの妖怪ですよ」

と誰かが言う。真実を言う。しかし誰も信じない。それが真実だと皆が知るには、長い時間がかかる。

真実こそ、浸透するには時間がかかるのだ。

 

――あなたも今一度、あなたが見ているモノを疑ってみるべきだ。

あなたが真実だと思っていること、それは本当に真実なのだろうか?

昨晩見た夢、それは本当に夢だったのだろうか?

妖怪やお化けは、いないのだろうか?

いないけどいる。有るけど無い。

全ての仕組みに気付けたのなら、きっとあなたにも赤ゑいの魚が見える筈だ。