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妖怪うぃき~現代にも現れる妖怪達~

妖怪……いるんですよ、現代にも。現代で起きた、妖怪達の目撃情報を紹介いたします。

放置しすぎて更新する気概も無いので、図鑑の方に統合し始めてます。過去の記事も一部図鑑へと移しているので、妖怪うぃき的妖怪図鑑の方へお越しくださいませ。

雷獣はかみなりに乗って遊ぶ

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雷獣(らいじゅう)

 

「――かみなりについて聞きたいって? どっちの『かみなり』だい?

……ははは。まぁ解ってたがね。この辺りに来てそんな質問するやつってのは大抵雷獣のこと知ってるからな。いいよ。丁度一仕事終えたとこだ。立ち話でいいならちょっとの時間付き合ってやるよ。

 

……正体?

獣だよ。特別なモンじゃない。あんたが何を期待してるか知らんが、妖怪だとかっていうモンでもないぞ。怪現象と言えないこともないけどな。

そうだなぁ、確か三か月前にも見たな。そう頻繁に見られるものじゃない。だってほら、雷なんてそうそう自分のすぐそばに落ちたりしないだろう? 

 

……え? そうさ。雷獣ってのは見えるさ。だからさっきも言ったろう? 獣だ、って。時にはリスだモモンガだ。イタチなんかもよく見るな。

そうそう。雷獣ってのは、そこいらにいる普通の獣のことさ。あいつらがな、雷に乗って遊ぶんだよ。ネコなんかもやる遊びらしいぞ? 俺は見たことねぇけどな。

 

どうやって? あのな、勘違いしてるかもしれないが、何も空高く舞い上がって雷と一緒に落ちてくるわけじゃないぞ。でかい木の上とかに登って、落雷と同時に飛ぶのさ。何が楽しくてそんなアブネェことすんのか知らないけどよ。だからこの辺では、

『獣が木登り始めたらすぐに帰れ』っていう童謡がある。なんで分かるのか皆目謎だけど、獣達には雷が落っこちる場所が分かるんだよな。

不思議なのは、なんで雷に打たれて死なないのかってことだ。雷獣遊びした後の獣達はな、なんかバチバチいいながら光ってるんだよ。だから間違いなく雷に打たれてるはずなんだ。でも元気なんだよな。なんだろな。空中だと電気通らないとか、そんな感じの理屈なのかね。どうでもいいんだけどな。

 

戦国時代の武将で立花道雪っていうやつがいるんだが、知ってるか? 戸次鑑連の方が分かるかね? まぁなんでもいいんだが、そいつは雷に打たれた際に雷神を斬ったんだと。それも多分、雷獣だね。リスでも斬ったんじゃないか? ははは。

 

俺も、一回でいいからやってみたいんだ。この辺りじゃみんなそう思ってる。何しろ獣達がこぞって食いつく遊びだろ? 快楽があるのか、それとももっと違う何かがあるのか……。なんにしろ、気になるじゃねぇか。

もしこの辺りで『木から飛んで雷に打たれて男性死亡』ってニュース流れたら、俺達の誰かだって思ってくれよ。あははははは」