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妖怪うぃき~現代にも現れる妖怪達~

妖怪……いるんですよ、現代にも。現代で起きた、妖怪達の目撃情報を紹介いたします。

放置しすぎて更新する気概も無いので、図鑑の方に統合し始めてます。過去の記事も一部図鑑へと移しているので、妖怪うぃき的妖怪図鑑の方へお越しくださいませ。

死神を笑う奴はどこのどいつだ?

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死神

 

 

妖怪に取り憑かれまくってるタカシだよ!

前回は岸涯小僧を蹴飛ばした時のこと書いたけど、今日はもっとすごいの書くぞ。ズバリ、死神だ。

死神って言っても色々種類があるみたいで、他のはどんなんかしらねぇけど、とにかく俺に憑いてるのは妖怪の死神らしいんだよな。

もちろん、いっぱい憑いてる中の一匹だから別に気にしてないんだけど、死神と死闘を繰り広げてた日々はなかなか怖かったぞ。

 

あれは中学の時だったな。俺は妖怪が見えちゃうから、友達にも不気味がられてて親友、って呼べるような友達はいなかったんだ。だからよく一人で帰ってた。

部活もやってなかったけど、俺は多分サッカーやらせたら上手いぞ。毎日石を蹴って帰ってたからな。石蹴りでもルールを決めてて、穴とかに入っちゃったらマイナス一点。電信柱から電信柱まで蹴り抜けられたらプラス一点。とかな。どうだよ、やりたいだろ? 面白そうだろ?

これがまぁつまんねぇんだけどな。

で、当然たまに人に当てちゃったりするんだよ。俺は素直だからすぐ謝るんだ。

――その日も思いっきり蹴った石が予期しない方向に飛んでっちゃって、しかもその方向に人影が見えたから焦ったんだよな。けどな、石はその人の足の太ももあたりを貫通しちゃったんだよ。

「やったぜついに俺の蹴りも新次元突入だぜ!」

なんて思わねぇよ。慣れてるからすぐに分かったよ。あぁ、ソッチの人か、ってな。

つまりは妖怪な。言わせんなよ恥ずかしい。

ただ、どう見ても人みたいな風貌なんだよな。それまで見てきた妖怪ってのは大体が「妖怪してます」って感じの解り易い身なり外見だったんだ。けどその時のは普通の変質者風。肌が青白くって、腰布一枚しか身に着けてない。年齢は中高年って感じ。じじいってほどでもないし、当然お兄さんって感じでもない。そういやぁ、顔はちょっとだけいかりや長介に似てたな。当時はいかりや長介生きてたから、誤解すんなよ。

一つだけ感じたのは、「コイツはヤバイ」ってことだった。なんていうか、じっとこっちを見てくるんだけど、それだけで命が縮むような威圧感があったんだよ。因みに、死神って知ったのは随分後のこと。今考えりゃマジで命を削られてたのかもなw

当時の俺はソイツに「腰巾着」ってあだ名付けた。だってずっと付いてくるから。それに身なりも腰布一枚だしな。ついてきちゃう妖怪はそれまでもいたんだけど、そいつの異常さに気づいたのは翌日のこと。

なぜかそいつと俺が通った道では事故が起きるんだよ。朝学校行くときにある道を通るとするだろ? すると帰りに通るときに交通事故で通行止め――みたいなことが毎日起きたんだ。さすがに怖くなってきちゃってさ。しかもな、そいつ絶対に俺とは一定の距離を保って覗いてくるんだけど、日に日にその距離が縮まってるっぽいことにも気づいたんだよ。なんかホラーだろ?

でも俺って勇敢じゃん?

なんとかこの不気味な長介を撃退しようと思って、色々試したんだよ。塩投げたり、蜘蛛とかイモムシ投げつけたり、十字架を翳してみたりな。全部完全にスルーされたよ。しかもつまんねぇのがソイツ全く表情変えないんだよな。

因みに、ダッシュしても意味無かった。一時的には撒けるンだけど、気付くとまた覗いてるんだよ。家にいる時はずっと家の外で立ってる。まぁ入って来ないだけ常識ある妖怪だったけどな。

 

――事件が起きたのは俺が腰巾着と出会ってから一週間ぐらい経った時。

その日も一人で学校から帰ってたんだ。あ、ある意味一人じゃないけどな。

そしたら通学路で電気工事しててさ。よく電線の修理とかやってるだろ? アレな。

それまでの日々で散々事故とかが起きてきたから、当然嫌な予感がしたわけだよ。「どうせなんか落ちてきて誰かに当たったりしちゃうんだろ?」ってな。

だから俺はわざとその工事してる電線から離れて通ろうとしたんだ。そしたら案の定、作業員がおあつらえ向きに「あっ!」とかって叫びやがったんだ。やれやれと思って振り向いたら――死神にでっけぇ工具箱みたいなのが直撃したんだよwww

しかもなぜかな、そん時はすり抜けたりしないで当たったんだよな。でも作業員には見えてないみたいだった。特に気にせず拾いに降りてきたからな。

多分、自分が予知できないアクシデントもあるんだろうな。けどそんなベタなシチュエーションなら予知しろよって感じだけどな。

俺はそんな死神を見ながら大爆笑。

内心「ざまぁwwwww」って思いながら指差して笑ったね。

そしたら奇跡が起きたんだ。

あの無表情だった死神が、すげぇ悲しそうな顔したんだよ。「なんか……ごめんな……」とか言いたくなっちゃうような切ない顔だった。

俺も流石に笑い過ぎたことに反省して、なんとか真面目な表情を繕ったんだけど……。

死神のやつ、そのままくるって背を向けて、俺とは反対の方向に歩いて行っちゃった。そんでそれっきり現れなくなった。

 

 

自称「霊感あるよ」クンとか、霊媒師とかは「それは死神だから本当にあなたはラッキーです」とかって言うんだよ。でもさ、俺ちょっと違う気がするんだよな。

死神っていう名前のイメージだけで、あたかも人に死をもたらすとか、死期を告げるとかってイメージ付いちゃってるけど、「死を回避してくれる」ような場合もあるんじゃないかって俺は思うんだよな。その当時の事を思い返せば思い返す程、むしろあの死神は俺を守ってくれてたんじゃないかって思うんだ。

なのに今現在俺に憑りつく存在になっちゃってるっていうのは……多分、あの時俺が指差して大爆笑したのを恨んでるんだろうな。

 

いいかみんな。

人の不幸を笑っちゃう時っていうのはあると思う。けどな、あからさまに、指差して笑ったりするのはダメみたいだ。妖怪ですら傷つくんだから、人なら尚更だぞ。