妖怪うぃき~現代にも現れる妖怪達~

妖怪……いるんですよ、現代にも。現代で起きた、妖怪達の目撃情報を紹介いたします。

放置しすぎて更新する気概も無いので、図鑑の方に統合し始めてます。過去の記事も一部図鑑へと移しているので、妖怪うぃき的妖怪図鑑の方へお越しくださいませ。

妖怪「ツツガムシ」は最も身近でどこにでもいる妖怪?

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恙虫(つつがむし)

 

里中です。

ツツガムシ、というのをご存知でしょうか? このツツガムシは、興味深い解明のされ方をした妖怪でして、人間と妖怪とを現実において結びつけた好例ですので、ご紹介したいと思います。

ネタバレからしてしまうことにしましょう。このツツガムシ、実はダニです。そう、あなたの家にもいる(いないもん! と言う方には申し訳ない)みんな知ってるあのダニです。

正確には、ダニ目ツツガムシ科に分類される、ダニの総称、ということになっています。

ではなぜただのダニが、妖怪になってしまったのでしょうか?

これは非常にシンプルかつ妖怪が生まれる際の一つのパターン、「理解できない現象は妖怪のせいにしちゃえ」というものの典型的な例です。

このツツガムシ科のダニには、感染症を引き起こす種類がいます。実際に今でも僅かな人数ではありますが死者も出る程で、バカにできない感染症です。

医学も科学も発達していなかった時代の過去の人々が、このツツガムシによって感染症を引き起こし、死んでいく者を見てきたのです。しかし原因が全くわからない。そうして実しやかに「妖怪恙虫」の噂は広まっていったわけです。

 

そしてこの妖怪の最も面白いところは、

「ツツガムシという名前は、妖怪が元で付いた名前である」

ということ。

元々ツツガムシという学名のダニがいたのではなく、ツツガムシの正体がダニだと解った時、それまで使われていた妖怪としての名前をそのまま正式な名前にしちゃったんですね。妖怪が現実世界にそのまま加わったようなものです。これはなかなか面白いケースだとは思いませんか?

 

「なんだ。じゃあツツガムシってには結局の所妖怪じゃなくてダニじゃん」

と思われた方もいるでしょう。しかしこのツツガムシのお話には続きがあります。

実は――ツツガムシが原因だとされてきたかつての感染症ですが、未だ原因がわかっていないものも数多くあるのです。つまり、ダニのツツガムシだけで全てを解決することはできなかったわけです。

実は僕は、妖怪「恙虫」を三度目撃したことがあります。

妖怪だ、と解ったのは、以前書いたような心理状態になっていたことと、普通の現実世界にいる生物とは思えないような雰囲気を持っていたからです。

それは長いムカデのようで、突然現れ、僕に向かってゆっくりと這ってきて、僕が遠ざかるとしばらくしてふっと消えてしまったのです。

どうでしょう? 僕が目撃した、胴の長いムカデのような何かと、絵本百物語にのっている妖怪ツツガムシの絵(上の画像です)。一致するとは思いませんか?

かつての人々も、想像では無く実際に見ていたのではないでしょうか? 

そう、ツツガムシはダニだったのではなく、ダニにされてしまっただけで、今でも確かに存在し続けている妖怪なのです。

むしろ、ダニだと勝手に世間が決めてしまった分、ツツガムシは自由に人を殺すことができるようになっているのかも知れません。

もし、得体の知れないムカデのような何かを目撃してしまった際は、それこそが本物の妖怪ツツガムシであるかも知れませんので、充分注意してください。